主要疾患の医療
脳梗塞・脳出血
発病時の治療は原則、急性期を扱う病院で行われ、当院では病気の後遺症への対応と再発防止の医療となります。リハビリと療養支援、原因となる病気の治療です。
パーキンソン病
疾患固有の症状には、薬剤療法(L-ドパ療法など)が行われる。日常生活動作の障害には、リハビリ、看護・介護が必要。
認知症(問題行動への対応)
徘徊、大声や不潔行為など問題行動のみられる方は、特定の病棟で対応し、精神科医の協力も得て薬剤療法を行います。
骨折
手術後または固定だけの保存治療の患者様を扱い、リハビリ主体の医療です。骨粗鬆症の治療の必要な場合には、薬物療法を行います。
糖尿病
適切な血糖指標を目標に、食事のカロリー量、インシュリンや経口薬剤投与量のコントロールを行い、病状の改善をはかります。さらに、合併症併発の注意も怠りません。
高血圧
高血圧(減塩食)と薬剤投与で、その方に適した血圧域に調節します。
褥瘡(床ずれ)
病巣部の処置、栄養状態の改善、体位変換・座位訓練の励行で必ず治療します。
難治のケースは褥瘡対策委員会も加わり対処します。
感染症
抵抗力の弱った高齢者は、細菌感染に弱く重症になり易いので早期治療が必要です。
MRSA
保菌していても健康な人は発病しないのが普通です。もし発熱などの病状が出現すれば、重症になりやすので治療が必要となり、他患への影響も考慮して隔離する場合もあります。
肺炎
風邪を引いたり、食事がのどに詰まったりすると、お年寄りは肺炎を起こしやすいのです。
早目の治療が必要となります。
摂食障害
食事の飲み込みが困難(嚥下障害)や食欲低下などで、栄養状態の悪い方の食事は、医師の指示により摂取方法(経口、経管、胃瘻)や食事内容などが決められ、看護師・介護職員や栄養士などの努力で栄養補給が行われます。
「寝たきり老人」からの回復
当院医療の重要課題で、医師、看護・介護、リハビリなど、院内の各担当医療職員たちのチームワークの努力で座位から立位・歩行へと回復への療養支援を行います。