about 医師が常駐する介護療養施設という新しいカタチ

2019年、いなみ野病院は「介護医療院」として生まれ変わります

いなみ野病院はこれまで長期療養のできる介護療養病床として、高齢者の疾病や状態に幅広く対応できる「医療」と「介護」を提供してまいりました。
そして、これまで培ってきた「チーム医療」のノウハウを活かし、2019年、新たに「介護医療院」として生まれ変わります。

story01 長期療養のための「医療」と「日常生活」を一体的にサポートする 新たに誕生した「介護医療院」とは?

2018年4月より創設された「介護医療院」。 長期的な医療と介護のニーズを併せ持つ高齢者を対象とし、「 日常的な医学管理」や「看取りやターミナルケア」等の医療機能と「 生活施設」としての機能とを兼ね備えた施設です。

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story02 「介護医療院」が誕生するまでの経緯

医師が常駐する「介護医療院」という新しいカタチ

これまでの「介護療養型医療施設」は、長期にわたって医療やリハビリや介護を必要とする方を対象にしていました。その内訳として、長期的に医療療養が必要な人向けに医療保険が適用される「医療療養病床」と、長期的に介護療養が必要な人向けに介護保険が適用される「介護療養病床」がありました。しかし、「介護療養病床」において、治療を必要としない高齢者の“社会的入院”が多いなど、医療と介護が明確に区分されないままに介護療養型医療施設が利用されているなどの問題がありました。そして、2017年5月に「医療包括ケアシステム強化のための介護保険法等の一部を改正する法律」が成立し、新たに誕生したのが「介護医療院」です。「介護医療院」は、生活の場であると同時に、夜間も医師や看護師が常駐し、ご家族と連携しながら利用者を見守り、看取りにも対応できる新しい「医療」と「介護」のカタチです。

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story03 「地域包括ケアシステム」に欠かせない、介護医療院

「地域包括ケアシステム」とは、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制のこと。
各市町村で定められた「地域包括ケアシステム」の中で

  • 地域の後方支援病床としての役割
  • 利用者の方の自立支援をサポートする設備・機能
  • 長期に渡る「医療」と「介護」の継続的な提供
  • 終末期における「医療」と「介護」の提供

といった、地域になくてはならない役割を果たせるのは、慢性期病床を持つ、「いなみ野病院 介護医療院」だからと言えます。

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story04 いなみ野病院の介護医療院としての特徴

  • 日常的に、長期療養のための医療ケアが必要な要介護者を受け入れる
  • 在宅復帰までに経過観察やリハビリテーションの支援を行う
  • ターミナルケア(終末期医療)や看取りにも対応する
  • 生活の場としての機能を備えている

中でも、「生活の場としての機能」として

  • プライバシーに配慮した部屋での生活が送れること
  • 療養しながらでも自分らしい生活が送れること