高齢者のリハビリ 日々の生活に密着した楽しみながらできるリハビリを目指して 理学療法士・言語聴覚士・作業療法士

日常生活そのものがリハビリの一環に 理学療法士

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「介護医療院」としてスタートし、患者さんの療養の場から利用者の方にとっての住まいや暮らしの場にかわることで、理学療法では生活をより良くしていく機能能力の回復に注力しています。

生活のリズムに合わせながら、お散歩に出かけるために必要なリハビリや、お喋りを楽しむためのリハビリなど、ご家族と一緒に過ごすことが目指す目標だと考えています。そのためにも、今の状態を共有することや、ご家族と過ごすときに気を付けていただきたいことなど、わたしたち理学療法士とご家族とのコミュニケーションはとても重要です。

できなかったことができるようになることは大切ですが、何よりも利用者の方と家族にとっての喜びにつながるリハビリが、回復への一番の早道だと考えています。

家族と楽しい時間を過ごすための動作能力のリハビリ 作業療法士

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これまでの病院とは違い、「介護医療院」では住居としての機能が高まりプライベートスペースが確保されたことによって、生活機能の回復を目指す作業療法にとっては、利用者の方が安心できる環境が整えられたと言えます。例えば、個室スペースとして間仕切りされた家具に好きなものを飾ったり、それを手に取り感覚を確かめるだけでも立派なリハビリです。

また、利用者同士がご近所さんという位置づけになれば、お喋りをしにお隣のお部屋に出掛けたり、人と接することで身だしなみに気を付けるようになるなど、日常生活の行動がそのままリハビリにつながるといったメリットがたくさん生まれることも、「介護医療院」の魅力だと感じています。

食べることにより、感情が再びよみがえる言語療法 言語聴覚士

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言語や摂食機能に障害のある方に対して、機能の改善・維持あるいは代償の訓練を行う言語療法は、これまでの生活で行われていた家族での団らんの時間や食事を楽しむ喜びを少しでも取り戻すためのリハビリとも言えます。

特に食べることが難しくなった高齢者の場合、訓練を重ねることで少しでも食事を摂ることができるようになると、感情も再びよみがえるケースも多くみられます。

もちろん、誤嚥など安全の対策は必要ですが、「介護医療院」が家であるということへの安心感や、日常生活の中に組み込んで楽しみながら訓練することによって、回復スピードが速まったり、他者とコミュニケーションや食べることの喜びなど、人としての豊かな生活に欠かせない機能回復に大きな期待ができるのではいかと思います。

利用者の方と触れ合い、同じ目線で会話することが、いなみ野病院で行われるリハビリの第一歩。楽しく生活をしながら機能を回復していくことを第一に目指している

機能回復のためのリハビリ以外にも、趣味を活かした手作業や季節感を感じる飾り作りなど、明るい色を取り入れながら、利用者の方が楽しめる工夫が凝らされている。