地域医療を担う、いなみ野病院の新たなチャレンジ 理事長 荒尾 潤

特定医療法人 社団 仙齢会の一員である、いなみ野病院は長期療養のできる介護療養病床として、東播磨地域で必要とされる医療体制を整えてまいりました。そして、この10年ほどの間で東播磨地域は新病院の開設やドクターヘリを導入した医療センターの開設など、地域における医療体制は劇的に変化しました。

その中で、これからのいなみ野病院に求められている役割とは何か…
地域の医療機関・介護施設・福祉・行政と連携しながら東播磨地域で暮らす方々の健康や暮らしを支え続けていくために、「介護医療院」として新たなスタートを切ることとなりました。

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「もっとも手厚い在宅看護」のあるべき姿を目指す

これまでも、いなみ野病院では療養と介護という観点から、住み慣れた地域で最後まで暮らしたい、という地域の方々の声に応えるため医師をはじめとする看護師、介護福祉士、介護士、薬剤師、セラピスト、管理栄養士といった専門職が一体となり、患者様ひとりひとりに合わせた療養計画を立てケアを行ってまいりました。

今回、「介護医療院」としての強みは、これまでのノウハウを活かしながら、利用者の方々にとって「快適な住まいとは何か?」を追求することにあると思っています。それは、まるで自宅で過ごしているかのような快適さでもあり、暮らしの中で生まれる喜びや楽しみが提供できる仕組み作りなのかもしれません。

そして、今後ますます高齢化社会が進み、医療と介護の垣根がなくなることが予測される中、「介護医療院」としての果たす役割は大きいと考えています。いなみ野病院ではここで暮らす利用者の方々やご家族、地域の方の声に耳を傾け、もっとも手厚い在宅療養が実現できる施設としてその役割を果たしていきたいと思っています。